2018.08.04
【症例】腰の痛み しゃがみ姿勢からの立ち上がり
こんにちは
本日の症例ブログは腰の痛みについてです。
立ち仕事をされている女性がしゃがみからの立ち上がり動作で腰を痛め来院されました。
立ち姿にもゆがみがあり左の骨盤を突き出す姿勢になっています。右の腰部下部に強い張りがあります。
以前から歪んでいる自覚はあったそうですが痛めて数日で更に大きくゆがんだと言われていました。
コルセットの使用歴もありました。繰り返し腰を痛めている方です。
しゃがみ姿勢からの立ち上がり動作なのでまず腹部をみます。腹直筋と大腰筋部に強い痛み、そして痛みの訴えがある腰方形筋、殿筋、大腿筋膜張筋すべて強く張っています。内腿の内転筋の強い緊張も触れることができます。
痛みが出たのは腰ですが他の筋疲労もあるようでした。
ぎっくり腰をはじめとする腰痛は全身症状だと理解しています。
理由は痛みの出ている一点だけが損傷して腰痛になる事は考えづらいからです。
筋、関節、内臓疲労、血行やリンパの循環不良、気持ちの落ち込み(腰の痛みにはメンタルが顕著に表れます)がそれぞれ筋膜ラインに緊張を与え最終的に腰痛となります。
なので首の緊張やふくらはぎの緊張が腰痛になる例が多く見られます。食事の不摂生やアルコール摂取が腰痛につながる事もあります。この方も多少覚えがあるようでした。
触診、問診、動診にて
①立ち上がり時の殿筋と腹直筋、腸腰筋の過緊張、臍周りに触れると筋のねじれに触れます。
②脚長差、左脚が長い為普通に立位で代償姿勢を取り右腰部が緊張すること。
③消化器の反射による右側起立筋の緊張
以上を踏まえ施術行いました。
うつ伏せになっていただき右足をカエル脚にして(身体の横に膝、股関節を曲げて引き上げる姿勢です)腰方形筋を緩めていきます。
緩む姿勢を取っていただき調整するもうこれは鉄則ですね。決まりはありません基本にのっとって様々な姿勢を取ります。
基本とは人の動きは三種類しかない!!です。
前後、左右、左右の捻りです。
筋膜ラインごとにこの3つの動きを組み合わせていけば楽な姿勢が見つかります。
見つからない場合は筋や関節以外に原因があるのではないかと推測できます。
この方は前傾、右側屈、左回旋で右腰方形筋が緩みます。
背骨を一つ一つ揺らしながら腰部の筋を緩めます。しかし筋の弛緩後も痛みがあります。
仰向けになっていただき腹直筋のねじれを取ります。起始部と停止部を同時に押圧し緩めます。
ある程度緩んだ時点で足底の反射を使います。肝、腎、消化器の反射区と腹部、太もも、腰椎際を交互に触れ緩めていきます。この時大腰筋も一緒に緩めます。
一回目の施術はここで終了しました。
姿勢は整い痛み半減です。
2回目は3日後に指導し経過をみました。
2回目-痛みの戻りと姿勢のゆがみ増強し来院されました。
仕事が忙しかったようで本人もそのせいだと言われていました。
筋の状態を再確認し前回あまり触れられなかった殿筋の緊張を取っていきます。
中小殿筋に強く痛みがあります。姿勢ではなく太もも裏と殿筋の筋膜のつながりを利用して緩めました。
緩めた段階でかなり楽になったと言われ動作痛もほぼ改善されました。
ゆがみが残っていますので次回以降そちらも検討していくことお伝えしました。
※日常の家事、仕事からくる負担はなかなか減らすことができません。
回復を早めるために痛みが出にくい身体になるために自分で体を緩める方法を学ぶ必要があります。
しゃがみからの立ち上がりで腰痛を起こされた方。
身体の冷え、お腹の不調があり腰が痛む方。
自分で体を緩める方法を知りたい方。
クラール鍼灸整骨院では筋膜リリース、鍼治療などを用いて辛さの改善に努めております。
姿勢指導が効果を発揮する方もいらっしゃいます。
※症例報告の内容については個別性がある事を考慮してお読みください。
全ての痛みが同じような経過をたどるわけではありません。
当院では、患者様それぞれの症状に対し、様々な治療法を用い、お辛さの改善のお手伝いをさせていただいております。
お身体の痛み・歪み等のお悩み、美容のお悩みなどございましたら、お気軽にご相談くださいませm(_ _)m
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