こんにちは
本日の症例ブログは膝の痛みについてです。
左脚に荷重しながら体を左に捻じり左膝を痛めた中年の男性が来院されました。
身体を捻った時点では違和感のみですが時間がたつにつれ膝が腫れしゃがむことができなくなったそうです。
右膝に比べ明らかな腫れが見られ熱感もあります。
しゃがもうとするだけで痛みが出ます。
ただ正確にどこが痛いのかわからないと言われていました。
筋肉を触れると腸腰筋、腹直筋、腰方形筋、殿筋、ハムスト、大腿四頭筋、腓骨筋に筋緊張があります。
どの筋も押圧するとなんとなく膝が楽と言われていました。
この方は初めて膝が痛くなったために盛んに年のせいだと言われていました。
「年の所為」は嫌な言葉です。
すべて年齢の所為にされますね。
時間が経過し痛みが出てきているので確かに年(時間)の影響はあると思うのですが。
確かな原因がある物をしっかり調べずに年の所為にするのは怠慢に感じます。
すべてが年の所為ならば高齢の方の痛みは取れないことになってしまいますよね。
「確かに年は取られていますけどしっかり原因を取り除けば良くなりますよ」と伝えたいものです。
膝の痛みは下腹部消化器の影響を受けることが多いです。
消化器の不調が下腹部の筋を緊張させ太ももの筋を緊張させるためです。
太ももの筋は膝のお皿に伸びています。
触診、問診、動診にて
①捻じり動作による腓骨筋とハムストリングス中央の筋緊張(TP)
②前傾姿勢により殿筋の筋緊張、
③お腹の不調による大腿四頭筋、大腿筋膜張筋の筋緊張
④頭頚移行部の硬さによる回旋動作のブロック
以上を踏まえ施術行いました。
うつ伏せになっていただき殿筋とハムストリングスを同時に緩めます。
今回は筋膜のつながりではなくデルマトーム(皮膚のつながり)で緩めていく感じです。
皮膚の反射で緩める手技は力をほとんど入れる必要がありません。
患者と施術者両方に優しいので最初に試すと良いです。
次に膝裏をと左下腿筋腱移行部をねじりながら緩めます。
この時点で完全屈曲は無理ですがしゃがみ動作ができるようになってきました。
最後に頸部を緩め一回目の施術終了です。腰部の回旋が楽になります。
1週間後に予約を取っていただきいただきました。
2回目
腫れと痛み半減、しゃがみ動作可能(完全屈曲は無理)で2回目の施術開始です。
前回緊張を取り切れなかった腹部の筋を緩めていきます。
左腹直筋を左右の下肋部を押圧しながらリリースします。
大腰筋と腸骨筋は足底と肋骨の反射を使います。
腓骨筋上部にも腰部の反応が出ていました。
しっかり硬結を取り、頸部の緊張を取ってからしゃがんでいただくとほぼ完全にしゃがむことができました。
腫れはまだあり腓骨筋部の圧痛が強いので一週間後の予約を取っていただき施術終了しました。
しゃがみ動作が辛い膝痛をお持ちの方。
痛いけれど正確にどこが痛いのかわからない痛みをお持ちの方
クラール鍼灸整骨院では筋膜リリース、鍼治療などを用いて辛さの改善に努めております。
姿勢指導が効果を発揮する方もいらっしゃいます。
※症例報告の内容については個別性がある事を考慮してお読みください。
全ての痛みが同じような経過をたどるわけではありません。
当院では、患者様それぞれの症状に対し、様々な治療法を用い、お辛さの改善のお手伝いをさせていただいております
お身体の痛み・歪み等のお悩み、美容のお悩みなどございましたら、お気軽にご相談くださいませm(_ _)m
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